From northern

Bjork

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アイスランド出身のミュージシャンBjörkのサイト▼

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最新のHTML5を使用したサイト(SafariGoogle Chrome推奨)

サイト同様に進行したプロジェクトで世界初アルバムをiPhoneアプリとして、一曲にひとつゲーム(ゲームというよりはの科学の教材の様な物)やスコアも含めて配信するといった事も行っていて彼女の動向自体も非常に興味深い。

トップページ中央の宇宙の星々が連なった様な画像をドラッグすると、星々が様々な様相に姿を変えるインタラクティブな要素があり、音楽家というよりは子供向けの科学サイトの印象もある。
但し、今の自分には想像も出来ない相当な技術で作られているとは思うが、割と動きは単調で触っていると少し飽きてしまう。あえてサイト全体を静的にさせているとは思うが、すこし物足りない感じも受ける。

トップページでは彼女自身がアルバムやサイトのコンセプトを語る音声が流れ、音楽同様にサイトに本の様に暖かみのある物語的な要素も感じさせる。

背景は黒に白文字でシンプルな配色で、各リンクを選んでも、効果音やアニメーションは一切流れず、宇宙空間を俯瞰している様な静かな時間を届けてくれる。

使用されているタイポグラフィーもシンプルで遊び心と動きがありながらも少し知性を感じさせる。

コンテンツのPresentは彼女自身のFacebookTwitterYouTubeSNSのみにしかリンクしておらず、上記3つのリアルタイムな情報提供をまさにPresentとしている事が分かる。

以前のサイトでは様々情報が画面上に散乱し、ディレクトリ型のサイトの様に見出しも多数あって観づらかったが、現在のサイトは彼女自身をアーカイブ化した見やすい作りになっている。



Atom Egoyan

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▲カナダの映画監督Atom Egoyanのサイト▼

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サイトを開くと直ぐに映画会社のロゴが大きくうねりながらこちら側に向って来るアニメーションの後にトップページが開かれ、映画がこれから始まる様で映像作家らしい。

バックにピアノを中心としたサウンドトラックの様な音楽が流れ、ここが既に映画監督のテリトリー内という事を感じさせる。

サイトに音楽を流すのは様々な見方が出来ると思う。映像作家や音楽家のサイトであれば、作家にとって必ずしもユーザーにその表現を伝えるのに効果的ではないかもしれないが、方法としてはあり得ると思う。自分も行ってみたい手法の一つである。

背景画像は黒く、音楽もあって映画同様に不穏な空気も流れているが、中央にクモの様な形をした動くアニメーションが少しコミカルに動いていて、そんな雰囲気を和らげていている。
但し、クモの動き自体に落ち着きがなく、映画の登場人物の様に人間の心の不安定さや脆さを暗にも感じさせる。

右はじのナビゲーションにマウスを合わせると、効果音と身体的な映像が一瞬合われる。イメージとしてカナダは非常に様々なメディア技術が発達している為、このナビゲーションの効果もそんなイメージと重なってクールな印象を受ける。
こういった動きはActionScript等で作れるのだろうか?

全ページが中央の枠に治まっていて、ユーザーがPCの画面のはじからはじ迄見回す必要なく、あまり疲れずにサイトに集中しやすい様に感じる。
自分はブログもそうだが、ipadの様に全画面いっぱいに使いたい欲求にかられるので、ユーザビリティーの観点から少し勉強になった。

ノートブックにしてもPC画面のサイズは人間にとって適したサイズなのだろうか?気付けばどのサイトも画面全体に情報があふれ、場合によっては関係の無い広告も入り、必要以上の情報にさらされる。
そう考えると、画面中央に情報を集中させる、まるで文庫本の様にして集約するとユーザーの負担も多少は減る様に思った。